新患増え禁煙補助薬が在庫切れ

update 2010/10/14 17:08


 10月のたばこ値上げを機に、医療機関の禁煙外来受診者が増え、函館でも禁煙補助薬が在庫切れとなる事態が出ている。薬の安定供給は来年1月ごろといい、多くの医療機関は「新規患者へは来年まで待ってもらうか、張り薬タイプのものを紹介している」と対応している。

 この禁煙補助薬は、製薬会社大手のファイザー(東京)が販売する「チャンピックス」で、体内のニコチン受容体を遮断する飲み薬。張り薬タイプで市販もされている「ニコチネルパッチ」に比べ禁煙成功率が高いとされる。医療機関でのみ処方されることから、JT(日本たばこ産業)が値上げを発表した今年4月以降、需要が増えていた。

 7月ごろから禁煙外来の来院が増えているという「道南勤医協・稜北内科小児科クリニック」(中道2)では、在庫が切れたため、10月以降診察予定だった新規患者ら32人に事情を説明。「8、9月に通い始めた患者の分は確保しているが、増産が追い付かないのだから仕方がない。ニコチネルパッチも紹介しているが、信頼性があるチャンピックスを求める声は多い」と話している。

 函館中央病院(本町33)でも、チャンピックスの処方を希望する人に来年まで待つよう返答している。「今はニコチネルパッチを勧めているが、チャンピックスが供給される来年まで待つ人もいる」という。

 一方、函館五稜郭病院(五稜郭町38)ではたばこが値上がりした後も新患は少なく、在庫がまだある状態。「今後増える可能性もないではない。在庫が切れたら、来年まで待ってもらうしかない」。

提供 - 函館新聞社


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