函館市文化賞に、島崎さん、渋谷さん、野又さん

update 2010/10/13 11:35


 本年度の函館市文化賞に、芸術(芸能)分野から函館ダンスアカデミー代表の島崎啓子さん(65)=七飯町上藤城、科学(人文科学)分野から函館高専名誉教授の渋谷道夫さん(73)=函館市榎本町、野又学園理事長の野又肇さん(70)=同市柏木町=が選ばれた。いずれも長年にわたる各分野での活躍や教育活動などが評価された。表彰式は11月3日午前11時から、市民会館小ホールで開かれる。

 同賞は市文化賞審議会(座長・西尾正範市長)が審議し、市の芸術や文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる。本年度は団体の該当はなかった。

 島崎さんは東京や米国でジャズダンスやクラシックバレエを学んだ後、1982年に函館で初めてのジャズダンススタジオを開講。全国でも珍しい市民手づくりの「函館ミュージカル劇場」の設立を進めるなど活躍し、2003年からは市文化団体協議会の会長も務めた。

 渋谷さんは地域の民俗学に関する著書を4冊、共著を3冊出版したほか、1974年から現在に至るまで、市文化財保護審議会の委員を務め、文化財保護政策の推進に大きく貢献したことが評価された。台湾、韓国、中国の博物館との学術交流も積極的に進めている。

 野又さんは1976年に野又学園理事長に就任。高等教育機関から幼児教育までの総合学園の人材育成に尽力し、地域の私学振興に貢献した。また、函館方面本部公安委員会委員長や函館保護司選考委員など数々の公職も務め、安全・安心なまちづくりの推進に努めた。

 受賞の知らせを受け、島崎さんは「ジャズダンスが認められてうれしい。アカデミーのスタッフ、生徒や卒業生ら多くの人々に支援していただいたおかげ」、渋谷さんは「文化財の保護と啓蒙活動を長くやってきたことを評価いただいたと受け止めている。賞を汚さぬよう精進していきたい」。野又さんは「大変光栄に思う。今まで真面目に職務に専念してきたが、1人では何もできない。皆さんの協力があって仕事をすることができた」と話している。

 受賞者は本年度の3人を含め、個人138人、16団体に上る。

提供 - 函館新聞社


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