道縦貫道落部―森間公開 鷲ノ木遺跡地下トンネルも

update 2010/10/13 11:34


 【森、八雲】来秋に開通予定の道縦貫自動車道(道央自動車道)落部―森間(20・2キロ)の工事状況を伝える報道公開が12日、行われた。鷲ノ木遺跡の地下トンネル(今年3月完成)や本格化した舗装工事の様子についてで、関係者は「地域の協力が後押しになり、工事は順調に進んでいる」と説明した。

 東日本高速道路道支社函館工事事務所の石原基嗣所長らが案内した。森町鷲ノ木にある道内最大級の環状列石(ストーンサークル)の地下トンネルは、全長96メートルのうち遺跡部分は47メートル。工事担当者は「遺跡がずれないように頑丈な土台を作り、人力などで慎重に掘削し、箱型コンクリートをジャッキで少しずつ押し込み完成した」と紹介した。

 舗装工事は、八雲町東野の落部インターチェンジ近くで5日、舗装工事用プラントが稼働し、本格化。一日に最大1000トンを生産し、噴火湾のホタテ貝粉末を利用して排水性と耐久性に優れた高機能舗装が採用されている。

 環境対策では、エゾシカが防護柵を越えて入り込んだ際の脱出誘導口や、オオワシなど猛きん類の自動車衝突死を避けるポールなどが設置される。また、鷲ノ木トンネルの照明には、発光ダイオード(LED)が使われる。

 石原所長は「一日でも早く全面開通できるよう、安全に留意して工事に臨みたい」と述べた。同社は引き続き、残りの森―大沼間(9・7キロ)の2012年度開通を急ぐ。

提供 - 函館新聞社


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