佐藤泰志の命日、墓前に「海炭市叙景」の映画完成など報告

update 2010/10/11 15:28


小説「海炭市叙景」の映画化や文庫本化などが話題となっている函館出身の作家、佐藤泰志(1949―90年)の命日にあたる10日、映画製作実行委員ら約15人が、佐藤の眠る函館市陣川町33の東山墓園を訪れ、墓前に映画完成などを報告した。終了後には、文庫本を持ち寄って有志による朗読会も実施した。

 佐藤泰志の世界観に魅せられた人たちによる映画化を熱望する声が高まり、募金活動や撮影のキャスト、スタッフなど、そのすべてに市民が携わり今年6月に市民映画として完成。11月27日からは函館を皮切りに全国約60館での封切りが決定している。また、6日にはもう一つの夢でもあった文庫本が全国で発売され、反響が大きい。

 今回の墓参は映画の完成報告と文庫本発売のほかに、同実行委が佐藤に対して、映画製作にかかわれたことへの感謝の気持ちを伝えようと企画した。参加者は、墓前に花とビール、販売されたばかりの文庫本をたむけ、それぞれの思いを胸に手を合わせた。

 終了後には、菅原和博実行委員長が経営する水花月茶寮(富岡町3)に集まり、文庫本を手に交互に朗読し合い、近づく公開日に向けた活動の意欲を高め合っていた。

 同実行委の西堀滋樹事務局長は「これまでを振り返るとさまざまな思いがあるが、ようやくここまで来ることができたと墓前に伝えた。きっと喜んでくれているはず」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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