スケトウダラ初水揚げ

update 2010/10/8 11:25


 噴火湾のスケトウダラ刺し網漁が6日解禁され、7日早朝、函館市南茅部地域の川汲漁港で初水揚げされた。近年の豊漁傾向で魚価は低迷。漁獲枠も加わり、関係者を取り巻く環境は厳しいが、「水揚げと値段をうまく調整して、まずは安全操業に努めたい」と漁業者は意気込んでいる。

 漁は資源確保のため、国が定める漁獲可能量(TAC、渡島・胆振・日高管内で4万6000d)の下で操業。昨シーズンは南茅部などで解禁直後から豊漁が続き、盛漁期前の1月下旬にTAC枠に近づき、終漁しなければならない事態に陥っていた。

 これを受け、今年は1日の解禁日を6日に延期する自主規制を図った。初日は同漁港から5隻が出漁し、南かやべ漁協によると初水揚げは平年よりやや多い約50トン、浜値は1キロ32―42円で、平年の半値近かった。

 6日夜に出漁し、7日午前4時に帰港した加我静夫さん(58)は「魚体、水揚げ量ともに出だしはいいが、TACの心配は尽きない」。ある漁業者は「効率良くするには魚卵が熟す厳冬期に漁のピークをもっていけばいいが、それまで沖に出ないわけには行かない。日々の生活がかかっているから」と複雑な表情を見せる。漁は例年、年明けの厳冬期に最盛期を迎える。

提供 - 函館新聞社


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