市函・西谷さん道高文連書道展で最高賞

update 2010/10/8 11:25


 市立函館高校書道部の西谷円花さん(2年)が、このほど岩見沢市で開かれた第44回全道高校書道展・研究大会(道高文連主催)で、最高賞の道高校文化連盟賞を受賞し、来年8月に福島県郡山市で開催される全国高校総合文化祭出場に推薦された。全道700作品の中から15作品、道南からは唯一選ばれ、西谷さんは「最初はとても信じられない気持だった。今は責任を感じている」と笑顔を見せている。

 西谷さんは江差町生まれ。祖母で書家の西谷浩舟さんの影響を受け、小さいころから習字を始め、高校から本格的に書に取り組もうと同校へ入学。下宿生活を送り、毎日書道展など全国的に活躍する鈴木孝徳教諭から指導を受け、日々練習に励んできた。「受賞を家族に話したら、大きな声で喜んでくれた」と話す。

 発表作は中国・後漢の時代に岩に彫られた「楊淮表紀(ようわいひょうき)」の臨書。流麗で直線的な隷(れい)書は、今後の活動にもつながるとして選んだ。8月の函館支部大会出品に向け、7月から書き始めた。しかし、同月に虫垂炎で入院し、練習が遅れた。「復帰後、最初は焦ったが、集中力が増した」と話す。

 何十枚もしたためた中で、出品する1枚を選んだ。鈴木教諭は「たくさん書いた中で生命感に優れていた」と話す。西谷さんは「『楊』の渇筆がうまくでき、苦手だった『諱』もリズム良く書けた1枚だった」と振り返る。全道でも高く評価され、市立函館高となってからは初めての受賞となった。

 鈴木教諭は「練習を続けるという才能でつかんだチャンスを大切に、多くの人と交流し、たくさんのことを吸収してほしい」と話す。作品は来年3月までに提出するが、石谷さんは「力強く、リズムも良く、字に硬さがない創作に取り組みたい」と意欲を見せている。

提供 - 函館新聞社


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