猛暑影響、ナシや柿…価格高騰
update 2010/10/7 14:26
柿やナシなどといった秋の果物の価格が高騰している。今夏の記録的な猛暑の影響で、収穫が遅れ、収量も軒並み減少、市場価格に跳ね返った格好だ。全体量が少ないためこのまま価格が下がらずに推移するとの声もあり、この夏の暑さが実りの秋に影を落としている。
函館地方青果物卸売市場によると、9月の1キロ当たりの平均単価はナシ317円、柿521円、リンゴ237円で、それぞれ前年同期比の1・6倍、1・8倍、1・5倍となっている。取扱量も前年を下回っており、柿は収穫の遅れから前年の2割程度。ナシやリンゴも8割にとどまっている。
これから旬を迎えるミカンは早生(わせ)物が出回り、取扱量が前年同期の1・3倍だが、1キロ当たりの平均単価は676円と同1・2倍。ただ、関係者によると、主要産地の和歌山県など暑さの影響で収穫が遅れ、ミカンも高値で推移するとみている。
市場課は「秋、冬の果物は本州産がほとんど。全国各地の主要産地がことごとく猛暑の影響を受けたようだ。量を確保できない状況」と頭を抱える。
小売店にも影響し、テーオーストア本部の果実担当者は「柿の仕入れ価格が高騰。ただ、店頭価格にそのまま反映して売ることはできない」と苦慮する。
スーパー魚長の青果本部は「全般的に昨年と比べると高め。柿に関しては昨年が例年よりも安かった分、消費者には高いというイメージを与えてしまうのでは」としている。
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