道縦貫道、落部―森が来秋開通へ
update 2010/10/2 10:04
道縦貫自動車道(道央自動車道)の落部―森間(20.2キロ)が予定よりも1年早く、来秋に開通する見通しとなった。用地取得や鷲ノ木遺跡の地下トンネル工事が順調に進んだためで、物流の効率化や産業振興、災害発生時の緊急輸送路などとしての機能強化が期待される。東日本高速道路北海道支社は引き続き、残りの森―大沼間(9.7キロ)の2012年度開通を目指す。
高速道路の延伸は、2015年開業の北海道新幹線開業効果も高める。
道縦貫道は昨年10月に八雲|落部間(16キロ)が開通。当初は、落部―森|大沼間を一括して12年度に開通させる予定だったが、計画を前倒しして部分開通させる。この開通で、札幌|函館間の所要時間は4時間21分と約5分早まり、すべて一般道を利用した場合より80分ほど短縮されるという。
また、この区間は集中豪雨の被害が多発する場所でもあり、国道5号、277号で通行止めが発生した際の代替路線としての役割も大きい。同支社は「地元関係者の協力で部分開通の見通しがついた。物流や緊急輸送路としての機能強化に加え、災害発生時の安全確保を図りたい」としている。
道縦貫自動車道建設促進道南地方期成会は先月、東日本高速道路に落部―大沼間の早期完成を求める緊急要望を提出していただけに、森までの前倒し開業を歓迎している。期成会会長の西尾正範函館市長は「道央圏と道南圏の交流時間短縮が図られ、産業や経済の振興発展に大いに寄与するものであり、大変喜ばしい。今後も道南圏の高速交通体系整備に向け、国や関係機関に要望したい」とコメントしている。
大沼―函館側の整備は、通行無料の新直轄区間として函館開建が担当。同開建は「本年度は測量設計や周辺の環境調査をしている。着工と開通時期は今のところ未定だが、早期完成に全力を挙げたい」と話している。
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