電子書籍「唄語りで綴(つづ)る、昭和の江差」発売

update 2010/10/1 10:16


江差町の録音制作会社「H・Kサービス」(松村隆代表)と、森町の企画デザイン会社「ケイアンドエヌ」(西山代四男社長)が、写真と唄(うた)、語りで昭和の江差を伝える電子書籍「唄語りで綴(つづ)る、昭和の江差」を発売した。人々の活気で息づく古き良き時代の漁師町を、哀愁ある江差追分などで紹介しており、関係者は「今では見ることができない江差の風俗や建物、生活を、一流の写真と唄で味わってもらえれば」と話している。

 戦後間もない1955年から、江差の街並みを撮り続けている松村さんが、後世にその素晴らしさを伝えようとケイアンドエヌに持ちかけ、企画が実現。電子書籍には松村さんの写真40点と解説文に加え、江差追分上席師匠の青坂満さんによる唄と語りが収録されている。

 電子書籍は92ページ。「イカ割きの浜」「津花の浜」「江戸文化のあかし」など7項目に大別され、江戸時代の名残を残す土蔵造りの家並みや、一家でスルメイカ作りに励む早朝の浜辺など、松村さんがとらえた風情あるモノクロ写真が並ぶ。各項目で「江差追分」「網越し切り声」「江差口説」など青坂さんによる唄があり、昭和の余情を満喫することができる。

 松村さんは「北前船がやって来た江差は道内で唯一独特の文化をはぐくんできたまち。江差追分の文化を維持、発展させる意味でも良い仕上がりになったのでは」。ケイアンドエヌの棟方正康営業部長(53)は「デジタル化することで地方の財産を後世に伝えることができた。珍しい音と写真のコラボレーションを、パソコンでぜひ楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 函館市地域交流まちづくりセンター(末広町)で6日まで松村さんの写真展が開かれており、電子書籍は同センターや市内美原の加藤栄好堂で販売中。インターネットでも購入できる。1枚1890円。問い合わせは棟方さんTEL090-2694-2498。

提供 - 函館新聞社


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