函館と中国のつながり実感
update 2010/9/12 12:08
函館中華会館創立100周年記念シンポジウム(実行委主催)が11日、2日間の日程で始まった。11日は同会館(函館市大町1)で特別見学会が行われたほか、旧外国人居留地の散策会が開かれ、函館に残された中華社会の歴史をたどった。
中華会館は三国志で有名な英雄「関羽」を祭る建物として1910年に完成。国内で唯一現存する清朝末期の建築物としても知られている。老朽化が進んでいるため、現在は夏場の一時期しか一般公開していない。今回は見学できる貴重な機会とあって、一般からも大勢が来場した。
見学会では函館華僑総会理事の任道治さんが函館と中国との歴史的つながりを説明。1854年のペリー来航時に通訳補佐として広東出身の人羅森が随行し、のちに「日本日記」で当時の箱館について記していることなどを紹介した。函館市宮前町の加藤卓司さん(65)は「久しぶりに中華会館に入ったが、歴史的価値の高さを実感した」と話していた。
この後、参加者はバスで中華山荘(函館市船見町23)に移動。はこだて外国人居留地研究会が完成させた「居留地マップ中国編」を使って散策を楽しんだ。
12日は午前9時から函館市中央図書館(五稜郭町26)で中華会館に関する記念講演会や研究報告などが行われる。
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