サハリン航空、函館支店が10月で閉鎖
update 2010/9/4 13:12
函館―ユジノサハリンスク線の定期便などを運航していたロシアのサハリン航空は、10月中旬にも函館市高松町の函館空港内にある函館空港支店を閉鎖することを決めた。昨年4月から定期便、今年7月からチャーター便がそれぞれ休止していて、当面の運航再開のめどが立たないため。
サハリン航空日本地区総販売代理店のUTSエアサービス(札幌)などによると、8月下旬に函館市に撤退の方針を伝えたという。あらためて10月上旬にサハリン航空本社から役員を派遣し、市に対して経緯などを報告し、記者会見する予定。
同支店は国内初のサハリン路線として運航を始めた1994年4月に開設。当初は9人体制だったが、定期便の休止などに伴い、現在は3人で運営している。現地の石油・天然ガス開発が一段落したことや、昨年3月からウラジオストク航空が成田―ユジノ線の定期チャーター便の運航を始めたことで、近年は利用客が低迷していた。
函館市港湾空港振興課は「これまでも定期便の運航再開、路線の存続を要請してきただけに撤退は残念。市はユジノと姉妹都市提携を結んでおり、現地の資源開発の状況が変わる可能性もあるので、今後も再開を期待したい」としている。
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