今夏の平均気温 過去最高 平年より2.7度高い21.6度
update 2010/9/2 11:02
気象庁は1日、今夏(6―8月)の日本の平均気温が平年差プラス1.64度となり、夏として統計を開始した1898年以降最も高かったと発表した。また、函館海洋気象台が同日にまとめた夏の気象状況によると、平均気温は函館21.6度(平年差プラス2.7度)、江差21.6度(同2・1度)で、ともに過去最高だった。
気象庁によると、今夏の記録的な暑さの原因は、オホーツク海高気圧や寒気の影響をほとんど受けなかったことや、上空の偏西風が日本付近で平年よりも北に偏って流れ、太平洋高気圧に覆われたことなどが挙げられる。背景として、二酸化炭素などの温室効果ガスが増加し、地球温暖化の影響が現れているものとしている。
渡島、桧山ではすべての観測地点で「かなり高め」の気温となり、平均気温は平年より1.5〜2.7度高かった。函館で平均気温が平年値を下回ったのは計12日。6月下旬、8月の上旬と下旬は平年より5度以上高く、3度以上高かったのは計37日あった。特に暖かい空気が流れ込み最低気温が下がらなかった。8月の最低気温の平均は21.2度で、平年より3度高かった。8月7日は24.5度でこれまでで最も高く、8月下旬に入っても20度を下回らず(25日除く)寝苦しい夜が続いている。
8月は各地で特に記録的な暑さとなり、気象庁が観測する全国154地点で77地点で月平均の最高を更新。道南では(気象庁観測以外を含む)森23.2度、北斗24.1度、木古内24.0度、せたな23.8度、奥尻24.3度で過去最高となった。函館は平年より3度高い24・7度、江差は同2.4度高い24.8度でともに2番目の高さだった。8月6日には木古内34.1度、奥尻31.8度と観測史上最も高い気温となり、函館33.0度は過去4番目の高さだった。
一方で雨の多い夏でもあり、各地の降水量はほとんどが多く推移した。函館は359.5ミリで平年並み、江差は451.5ミリで多かった。8月11日から12日にかけて、発達した前線と台風4号の影響で激しい雨に見舞われたたことが大きかった。一日の降水量は、森で同12日に102.5ミリ、八雲町熊石で同11日に166.0ミリと8月として最高を記録した。
日照時間はほとんどが平年並みとなった。函館は489.1時間(平年475.0時間)で平年並み、江差は410.4時間(同486.3時間)で少なかった。
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