たばこのまとめ買い予約急増 10月から大幅値上げで
update 2010/9/1 10:03
たばこ税が10月1日に引き上げられ、たばこの小売価格が大幅に値上がりするのを前に、函館市内の販売店ではまとめ買いをしようと喫煙者の予約申し込みが急増している。多くの店舗では節煙・禁煙で10月以降の販売数が減少することを見込み、「9月が最大の商機」とにらみ予約販売の周知に懸命だ。
たばこ税は1本あたり3・5円の増税で、「マイルドセブン」「セブンスター」(ともに300円)などの一般的な銘柄は、現行から110―140円の値上げとなる。
多くの販売店では10箱入りのカートンを単位に前金の予約販売を実施。8月中旬から予約を始めた美原の「対馬商店」(対馬トモ店長)では、24日までは1件の予約もなかったが25日から増えた。中には50カートンの申し込みもあり、対馬店長(84)は「こんな大量予約は過去にない」と驚きの声を上げる。
8月13日に予約販売を始めた宮前町の「函館たばこらんどセラーズ磯」(磯初枝代表)も、25日以降予約が相次いでいる。100カートンの予約を考えている人もいるというが、「そういった人はまれ。3―5カートンの予約が大半」(磯雅晴店長)。MEGAドン・キホーテ函館店(美原)は9月1日から予約販売を始める。「販売数はこれまでの倍は見込める。9月が勝負」と意気込む。
一方で、過去に例のない大幅値上げに、「たばこをやめようとする客は多い」と各店。1日約50本吸う函館のタクシー運転手佐藤正宏さん(52)は「本数を減らしてもお金はかかる。節煙は無理、この機にきっぱりやめる」、3カートンを予約した美原の主婦(37)は「当面は小遣いと相談して吸う。やめないと思うけど本数は減らす」と話す。
対馬店長は「とは言え、予約はまだ続くと思う。10月以降の売れ行きは読めない。9月中に稼げるだけ稼がなければ」と意気込んでいる。
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