函館厚生院 筑峰会を吸収合併

update 2010/4/3 13:58

 函館中央病院などを経営する社会福祉法人函館厚生院(高田竹人理事長)は1日、社会福祉法人函館筑峰会(富田桂子理事長)=3月31日付で解散=を吸収合併し、市内3カ所の老人福祉施設の事業譲渡を受けた。道によると、社会福祉法人の合併は珍しく、本庁所管の法人としては道南で初めてという。

 厚生院は市内の函館中央病院、函館五稜郭病院、七飯町のななえ新病院のほか、介護老人保健施設など8施設を運営。吸収合併で介護老人福祉施設「ももハウス」(赤川町、定員60人)、介護老人保健施設「もも太郎」(同、定員100人)、ケアハウス「ベイ・アニエス」(日吉町4、定員50人)の3施設を引き継いだ。いずれの施設も名称は変更せず、3施設の職員約150人の雇用と、利用者約200人のサービスも継続する。

 筑峰会側は富田理事長の後継者がいないことから昨年3月、社会福祉法人としての歴史やノウハウがあり、安定した運営を続ける厚生院に対し、吸収合併による事業譲渡を打診。厚生院側は「(筑峰会の)経営基盤ができていたので、社会福祉事業を展開する厚生院としては、引き受けるのが責務」と引き継ぐことを決めた。両法人は昨年12月、道に申請し、1月初旬に合併が認可された。 厚生院の古川裕一常務理事は「地域の皆さんのお役に立てるよう事業を継続していきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社




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