移住者にアンケート 函館の暮らし、63%が「満足」
update 2010/4/1 14:21
函館市は、移住してきた市民に対して行ったアンケートの結果をまとめた。函館での暮らしを「満足」と回答した移住者は63.3%で、移住に際して住居を購入した人も6割以上だった。市はアンケートを基に、移住者の誘致、推進に向けた取り組みを強める考え。
調査は移住者の動向や意見を把握し、今後の施策に生かそうと初めて行った。函館市内に住民票を移した169人を対象とし、98人(58%)が回答。年齢別では60歳代が50人と、半数を占めた。
「函館市に移住した理由」についての質問(複数回答可)では「気候や食、自然環境」が49%でトップ。「住んでいたことがある」「観光で来たことがある」も、ともに3割を超えた。「移住前の不安は何か」の問いには「雪や寒さ、習慣」との回答が45.9%と最多で、「知人がいない、少ない」も30.6%。
「移住後の暮らしはどうか」に対して「大変満足」「まあまあ満足」と答えたのは63.3%。一方で「不満」「やや不満」も13.3%あった。不満の理由として人間関係の希薄さや閉鎖的な面を挙げているほか、交通の便、自動車の運転マナーの悪さなどが寄せられた。
住まいの形態は一戸建てが44.9%、アパート・マンション55.1%となったが、回答者全体の64.3%が住居を購入していた。また、移住してから始めた活動(複数回答可)はボランティアやサークル、町会活動への参加が25.5%と最多だが、趣味や健康づくり、仕事と回答した人も20%を超え、さまざまな分野で新たなチャレンジを始めていることがうかがえる。
市企画部は住宅購入に関し「思った以上に多く、函館をついのすみかとして考えている人も多いのでは」と分析。「冬場の暮らし、生活習慣に対する情報発信や、各地の同窓会など出身者へのPRが必要」と話している。
提供 - 函館新聞社
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