首都圏ニーズを商機に ビジネスマッチング事業
update 2010/3/29 09:17
函館市は新年度、技術力を持つ市内の事業者と、それを求めている首都圏企業とを結びつける「地域資源ビジネスマッチング事業」を実施する。市が企業訪問などで得た首都圏企業のニーズを地元事業者に紹介するなどして、ビジネスチャンスの拡大につなげる。市工業振興課は「将来的な企業誘致につなげていきたい」と話している。
同事業では首都圏など本州企業に対して、函館の地元企業や教育、研究機関が進める産学連携体制の強みなどをアピールする。これまでも市単体での企業訪問時や各事業者ごとに展開してきたが、産学官連携で実施することで効率的で効果的なPRが可能となるという。
市は新年度予算に150万円を計上した。具体的な事業としては、大学関係者などと共同で東京や札幌で企業訪問を行い、より専門的で高度な技術紹介を実現する。また首都圏などでビジネス情報・意見交換会を開催して、地元事業者が持つ資源や技術力を直接伝え、本州企業のニーズをつかむ機会とする。
このほか同事業では、地元企業の紹介パンフレットを作成する。地元製造業者を細部まで紹介する内容で、製造する商品や経営資源、技術などを記す予定。配布は市が行う企業訪問などの際に直接渡すという。
同課は「産学官連携で取り組む函館マリンバイオクラスターなどにより、函館に注目が集まっていることで、市への問い合わせ内容は複雑化し専門化している」とし、「企業ニーズに対してこれまで以上にきめ細やかな情報を迅速に提供し、地元企業とのマッチングを実現させたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。