市有地に宗教施設20件 無償貸与
update 2010/3/27 15:38
今年1月、砂川市が市有地を神社の敷地として無償提供した行為が最高裁で憲法違反と判断された問題で、函館市は26日、神社や寺の施設など計19カ所、20件が市有地に存在し、無償貸与に該当することを明らかにした。いずれも国や関係者と協議し、有償契約を結ぶなど違憲状態の解消に努める方針。
函館市内では今年2月、湯川町2の市有地に2つの神社の敷地が存在することが判明。2、3月にかけて市内全域で用途未定地を中心に、実態調査を進めていた。
市財務部によると、内訳は神社系14件、寺院系(地蔵や塔など含む)6件。うち7件は国有地や国有林上にあり、市道認定を受けていたり、都市公園法の適用を受けるなどして市に管理責任が存在している。
このうち函館八幡宮(谷地頭8)では鳥居の台座が車道の停車帯上に存在するなどし、鳥居が建て替えられた2001年度から道路占用許可を出した上で占用料を減免。東本願寺函館別院(元町16)は市道上に階段が存在することが判明した。戸井地区の神社2カ所はいずれも境内や社殿の一部が越境している状態にあった。
同部は「権利関係の把握に時間がかかった。売却や有償貸し付け、道路占用許可などの契約締結を進めたい」と話しているが、一部には即座に撤去できない施設も存在しており、違憲状態の解消には難航も予想される。
提供 - 函館新聞社
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