函館市初の合葬墓完成、清和荘納骨堂の遺骨を埋葬

update 2010/3/25 14:01

 函館市初となる合葬墓が函館市の船見町共同墓地内に完成し、彼岸に合わせて24日、初の骨納めが行われた。4月に移転して民間運営となる養護老人ホーム「清和荘」(同市湯川町1)の納骨堂にあった遺骨212体分を、合葬墓に埋葬し、供養をした。

 同市にはこれまで合葬墓はなく、同施設で亡くなった身寄りのない遺骨は、施設内の納骨堂に納められていた。民営化するに当たり、これまで引き受けた分を移す場所が必要となった。函館湾を見渡す小高い場所に約65平方メートルの敷地を確保し、536万円かけて2月上旬に整備を終えた。

 墓碑には「やすらかに」の文字を彫り、約1500体を埋葬できる納骨室を備える。今後は清和荘利用者のほか、これまで寺院などに預けてきた身元不明の死亡者、生活保護受給者で身寄りのない人を受け入れる方針だ。

 この日は市の担当職員9人が参加した。これまで供養を務めてきた誓願寺(同市湯川町1)の上野顕至住職の読経に続き、全員が手を合わせてから作業を開始。遺骨を包む布などを外し、納骨室に直接遺骨を入れていった。粉状になった遺骨が舞う中で職員は黙々と作業に当たり、終了後は全員が再び手を合わせた。

 市は春と秋の彼岸に合わせて供養する考え。清和荘の宇野隆司院長は「たくさんの人に手を合わせてもらえるので良かった」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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