新型インフル、函館市の20歳以下87.9%が感染
update 2010/3/24 12:30
市立函館保健所がまとめた市内の新型インフルエンザ感染状況で、2月末までに推定で市民の13.8%に当たる3万9210人が感染していることが分かった。患者数の8割と推定した20歳以下の感染率は、同87.9%(3万1368人)。ワクチンを接種したのは市民の約16.5%(4万7025人)で、同保健所は「接種開始時期が流行より遅れたため、当初見込みより接種者が少なかった」としている。
市内の新型インフルエンザ感染は昨年8月上旬に始まり、1週間ごとの患者数(報告総数の10倍と推定)は同10月上旬、早くも3000人台に。翌週の同中旬には、この流行期間中最大の6960人に急上昇し、以降同12月中旬までは1000人以上を維持。ことしに入ってからは徐々に減少し、2月の最終週は80人となった。
累積患者総数(推定)は、最流行期の昨年10月上旬に1万人台を突破。同下旬には2万人を、同11月中旬には3万人を超えた。累積感染率(同)は、昨年末時点ですでに13%台となっていた。
ワクチン接種者は、最も早く接種が始まった医療従事者が、接種者全体の約19.9%(9336人)。優先順位が高い、基礎疾患がある人は同47.9%(2万2528人)、妊婦は同2.3%(1074人)だった。小・中・高校生の接種者は、合わせて1万1661人。最も遅い接種開始となった健康な0歳児と19―64歳の接種者は2676人で、対象者の2%程度にとどまった。
またワクチンを無料で接種できる市民税が非課税の世帯と生活保護受給世帯は、接種者全体の15.1%(7112人)だった。
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各保健所が調査するインフルエンザの定点報告数の速報値は第11週(15―21日)に、道南の4保健所管内すべてで、まったく報告がないゼロとなった。昨年夏の新型インフル流行入り以来ほぼ7カ月半ぶりで、流行が収まった状況にある。
今後について同保健所は、「新型インフルは夏から流行が始まったので、このままの状態がどの程度続くかはわからない」と言う。第10週(8―14日)の道内の報告数は0.62で、全国は0.51。ともに流行の目安となる1.00を下回っている。
提供 - 函館新聞社
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