「花いっぱい運動」に反対意見噴出 函館市議会予算委

update 2010/3/24 12:29

 函館市議会の予算特別委員会(佐古一夫委員長)は23日、教育委員会所管分を審議し、審査日程を終了。志賀谷隆氏(公明党)が、西尾正範市長に総括質疑を行った。市教委が新年度から実施を計画する、小学校に花を植える「花いっぱい運動推進事業」に対して志賀谷氏は「きちんと内容を精査しないで計上したのでは。(予算執行を)見送るべきでは」とただし、同市長は事業のあり方も含めて再度検討する考えを示した。

 同事業は花苗とプランターを市内の全47小学校に配布し、花と緑に包まれた学校づくりを推進するのが目的。新年度予算案に事業費200万円を計上している。具体的には各校にプランター4基や培養土のほか、年に2度40株ずつ、パンジーやサルビアなど1年草の花苗を配布予定。

 同委員会では、市住宅都市施設公社が主催する「学校花壇コンクール」に全47校中37校が参加するなど、すでに花壇が設置されていることや、地域ボランティアが同趣旨の活動を実施していることなどを理由に、同事業への反対意見が相次いだ。志賀谷氏は総括質疑で「どういう経緯で計上したのか説明を」と質問。

 西尾市長は「公社の事業などとタイアップし、学校教育の中で実施してはと考えた」と説明。「我々の考えが至らない部分があった。今後金額や内容を精査し、慎重に検討していきたい」とした。多賀谷智教育長は「内容やあり方も含めて検討する段階にあると思っている」と述べた。

 予算特別委員会は付託された新年度一般会計予算案など議案52件の審議を終え、賛成多数で原案通り可決された。26日の本会議で成立する運び。

提供 - 函館新聞社




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