新年度から「縁パワーメント補助金」創設…函館市

update 2010/3/23 12:57

 函館市は新年度から、市民との協働を目的にまちづくり活動をサポートする「市民とつくるまち・縁(エン)パワーメント補助金」を創設する。市が設定したテーマに基づき、市民団体が提案する事業に対して補助金を出すもので、円滑な事業実行に向けたアドバイスも送る。早ければ6月から団体を募集する方針だ。

 2000年度に設けた「人づくり・まちづくり事業」における補助制度の一種として創設する。現在はまちづくりのリーダーとなる人材育成に向けた「市民自主研修支援補助金」と、市民団体の自主的な活動を支援する「まちづくり活動支援補助金」の2種類があるが、市計画調整課は新設の理由を「市民団体をより巻き込む形で、生活の満足度向上につなげたい」としている。

 市がまちづくりの課題解決に向けて年間で一つテーマを決め、それに呼応する取り組みを行う団体に対し、最長で3年間、対象経費の2分の1以内、150万円以下で補助する。市はこのほかに広報誌「市政はこだて」への掲載や、事業に対する担当部局からのアドバイスといった金銭面以外のサポートも行う。庁内での課題整理を経て、6月からの募集開始を予定する。

 同課は「行政の目が届きにくい地域課題も存在している。市民団体との協働によってこれらを解決し、市民生活の充実に結び付けていければ」と話している。

提供 - 函館新聞社




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