春の嵐が連休直撃 強風で屋根や交通機関に影響
update 2010/3/22 15:46
急速に発達した低気圧が通過した影響で、道南では21日、日本海側を中心に風速20bを超す強風が吹き荒れるなど大荒れの天気となった。函館市内では民家のトタン屋根がはがれる被害が出たほか、函館と各地を結ぶ交通機関も乱れた。
函館海洋気象台によると、道南では午前中を中心に暴風に見舞われ、同日午後4時までの各地の最大瞬間風速は、奥尻30.9メートル、江差30.8メートル、函館26.2メートル。午後からは冬型の気圧配置が強まり、吹雪となった地域もあった。
函館市によると、市内では同日早朝から正午までに民家のトタン屋根が飛ぶなどの報告が24件寄せられた。湯川町1では電柱が傾いたほか、戸井地区の浜町では隣家から飛んできたトタン屋根で民家のガラスが割れる被害もあった。市内でけが人などは確認されていない。
空の便では、日本航空(JAL)と北海道国際航空(エア・ドゥ)の函館―羽田間がそれぞれ1往復2便欠航し、約600人に影響。北海道エアシステム(HAC)の函館―丘珠便も丘珠の強風で函館を離陸後に引き返すなどして1往復2便が欠航し、約30人に影響した。
函館空港では、カウンターで手続きを待つ人らで混雑した。連休中に市内の親類宅を訪れ、東京に帰る途中の男性は「天気に文句を言っても仕方がないが、キャンセル待ちも疲れた。あしたの便を待つしかない」とあきらめ顔だった。
JRは、函館と札幌を結ぶ特急北斗とスーパー北斗の計4本に最大1時間10分の遅れ。函館と八戸を結ぶスーパー白鳥も2本が運休し、ほかの便でも30分ほどの遅れが出た。フェリーは、江差―奥尻間の全2便、函館―大間間の3便、函館―青森間の2便がしけのため欠航し、合わせて約170人に影響した。
函館山ロープウェイは同日午前10時の始発便から運行を一時取りやめ、午後2時50分から通常営業を始めた。同社は「20日も強風で最終便の時間を繰り上げた。3連休の集客を見込んでいただけに残念」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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