「自分の考え押し付けず柔軟に」 香山リカさん講演
update 2010/3/21 11:06
「子どもの就職を考える親のセミナー」(函館市主催)が20日、同市五稜郭町の市中央図書館で開かれた。精神科医、大学教授として勤務しテレビでも活躍する講師の香山リカさんが、精神学的見地から親の心構えや取るべき行動などをアドバイスし、市民ら約140人が耳を傾けた。
厳しい就職環境が続き先行きが不透明な中で、子どもの働く意欲を高め、希望の就職を見つけるために親がどのようにかかわっていくべきかを考える目的で企画した。
香山さんは精神病理学を専門として勤務するかたわら、大学教授や作家としても活躍。新聞や雑誌で社会批評を手掛け、著書には「しがみつかない生き方」「就職がこわい」などがある。今回は「親は子どもの就職をどう後押しできるか―精神科医からの提言」として講演した。
香山さんは、大学教授として客観的に見た最近の学生について「自分に対して自信を持っていない。(就職も)自分がやりたいことより、周囲が喜ぶ方を選んでしまう」と指摘。また就職に悩む子どもと接する際は「(子どもの仕事を)自分の物差しだけではからず、柔軟に考えるべき」とし、「若い人が正しい情報を持っている場合もある。謙虚に聞く対応も必要」とアドバイスした。来場者らはメモを取るなどしながら、真剣に聞き入っていた。
提供 - 函館新聞社
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