函館鮨同業会「函館すし祭」初開催へ

update 2010/3/20 11:08

 函館近郊のすし店でつくる函館鮨同業会(豊田隆夫会長、会員39人)主催の「函館すし祭(まつり)」が4月18日、函館国際ホテルで初開催される。職人が握る自信作の食べ放題、握り体験教室のほか、すしに合う日本酒なども取りそろえる。豊田会長(66)は「すしには人の温もりも握られている。おいしいすしを原動力に一層の地域発展を図り、住民の和をはぐくんでいきたい」と意気込んでいる。

 道南は漁場に恵まれ、すし文化が栄えた土地。カウンター越しに客と職人が会話を重ね、心を通わせてきた。ただ、近年は大型店との競合で個人店を取り巻く環境は厳しさを増しているという。

 豊田会長は「すしの醍醐味(だいごみ)は、人と人との触れ合い。暗い世相の今こそ、すし文化が果たす役目は大きいはず。『すし祭』を成功させ、第2回開催へとつなげられれば」と、伝統の食文化を守りたいという関係者の思いを代弁する。

 ねたの魚介類は函館近海を中心に、コメは道南産の人気品種ふっくりんこを使う。日本酒はふっくりんこなど道産。ソフトドリンクもある。

 昼の部(正午―午後2時)・夜の部(同6時―同8時)で各回職人10人が腕を振るう。熟練職人が手ほどきする「お寿司教室」、来場者には「函館育ちふっくりんこ」精米2キロ1袋をプレゼント。抽選会ではすし券のほか、ふっくりんこ1年分(60キロ)などの景品を用意する。

 チケットは昼の部3500円、夜の部は5000円で各200枚。

 問い合わせは豊田会長(鶴寿司)TEL0138・55・6677、齊藤範明さん(すし屋のよいしょ)TEL同47・1420。

提供 - 函館新聞社




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