西尾市長が国に「要望書」提出へ…介護給付費 過誤申請で
update 2010/3/19 14:13
函館市が国から受ける2009年度の介護給付費「財政調整交付金」を過誤申請した問題で、西尾正範市長は19日、厚生労働省と民主党に対し、申請の過誤を調整する救済措置を求める「要望書」を提出する。一方の厚労省は18日現在、「(全国の)1600保険者に交付金を分ける作業が大詰めを迎えており、申請通りの数字で作業している」とし、これまで行ってきた市の要求には応じる姿勢をみせない。
過誤申請は、申請時の計算に使用するソフトのバージョンアップを行ったが、運用ミスや確認漏れにより、交付見込額(約11億9000万円)より約1億3000万円少ない額が内示された。市は2月25日の発覚時から数回にわたり、厚労省に対し修正を求めており、11日には西尾市長自身が長妻昭厚生労働相に救済を訴えた。
要望書は、申請時の係数に誤りがあったため、これを正しい内容に調整することを求める内容。18日の出発時に西尾市長は「なんとか救済してもらえるよう、全力でお願いする」とした。
厚労相の担当課となる介護保険計画課は、「誤記入が見つかった場合は内示後でも差し替える場合はあるが、函館市の申請書には誤りはない。内示後の変更は過去に例がなく、次年度以降に修正する仕組みもない」として、あくまで内示した金額で交付する考えだ。同課はまた「必要額を1600保険者に分ける作業が忙しい」とするが、函館市の幹部からは「市のミスの責めを市民に負わせるような国の態度はいかがなものか」との声も聞かれる。
提供 - 函館新聞社
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