介護保険事務処理ミス 市長に説明求める
update 2010/3/16 11:00
函館市の西尾正範市長は15日、市が国から受ける2009年度の介護給付費「財政調整交付金」を誤って申請したことを受け、市議会民生常任委員会(斉藤佐知子委員長)で「事務ミスによってご心配を掛けたことをおわびする」と陳謝した。委員からは16日の定例会本会議で、西尾市長に改めて陳謝を求める声が相次いだ。
ミスは同交付金について誤った内容を申請したため、必要額より1億3000万円少ない金額しか確保できなくなったもの。市は介護保険制度の改正に伴い、申請額の計算に使うソフトのバージョンアップを業者に依頼して実施したが、運用の誤りやチェック漏れにより交付金必要額が低く見積もられた。
同委員会はこの問題に関し、西尾市長自ら説明することを要求。同市長は11日に、長妻昭厚生労働相に対し直接救済を訴え「検討する」との回答を得たことを報告したほか、今後については「現在は事情報告の段階。今週中にも正式に要望書を提出し、要望活動を行いたい」と述べた。当面は保険料調整などに充てる基金を取り崩すなどし、被保険者に新たな負担が生じない措置を取るという。
委員からは、市側のチェックミスなど過少申請に至った原因について、厳しい追及がされた。市は最終的な段階で前年度との照合を怠ったことや、委託業者からソフトのバージョンアップに伴うプログラムの変更を知らされていなかったことなどを報告。上戸慶一総務部長は「ソフトの納品時に実際に運転して確認するなど、対策を講じたい」などと述べた。
提供 - 函館新聞社
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