経済や町の将来像熱く 七飯町長選公開討論会

update 2010/3/14 12:18

 【七飯】任期満了に伴う七飯町長選(16日告示、21日投開票)を前に13日、立候補予定者の公開討論会が七飯町文化センターで開かれた。無所属で出馬を予定している現職の中宮安一氏(55)と無所属の新人で元町職員、石田広紀氏(61)が経済対策や町の将来像、人材育成、雇用対策の4テーマで主張を述べ合った。

 立候補予定者の争点を明確にし、有権者への関心を高めようと有志の町民が実行委を立ち上げ企画した。NPO法人自治体政策研究所理事長で、北海学園大法科大学院の講師を務める森啓氏がコーディネーターを務め、町民約500人が聴講した。

 経済対策、雇用確保について、両氏とも基幹産業の観光、農業の振興策を重視。石田氏は峠下に造成された流通企業団地の規模拡大を掲げ、企業誘致で雇用確保にもつなげる考え。「進出企業には地元雇用の要請とともに税制面の優遇をしていきたい」とした。

 中宮氏は「体験観光や食のブランドの創出にもつながる農業のステータスを上げていきたい」と農業振興が雇用につながるとし、観光振興については民間支援や一定規模の宿泊施設を優遇する観光振興条例の制定を提起した。

 町の将来像については、中宮氏は「今住んでいる人が幸せに感じるまちづくりをする。身の丈に合った財政運営をする」とし、石田氏は「子育て支援、雇用を確保し、高齢者とも融和したまちにしたい」と述べた。

 人材育成については、石田氏は若い人が参加できる町内会づくりを挙げ「七飯高校に福祉科の間口を設けたい」、中宮氏は行政と町民が対等な立場でまちづくりをするために情報開示を積極的に行い、「官民相互の役割分担が肝要」とした。

 このほか、それぞれ10分間の制限時間内でフリートークをしたほか、双方での質疑応答も行われた。

提供 - 函館新聞社




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