函館市立障がい児・者統合施設 基本設計案を公開

update 2010/3/13 14:28

 函館市は12日、市立障がい児・者施設3園(青柳、あおば、ともえ)の統合施設の基本設計案を公表した。鉄筋コンクリート2階建てで、現3施設の利用者ごとに大きくスペースが分かれた造りとする。一方で利用者が交流できるふれあいホールや園庭、情報提供スペース、ボランティア室などを整備。基本設計は3月末に決定し、2010年度は実施設計を行い、11年2月に着工予定。12年4月に供用開始となる。

 市議会民生常任委員会(斉藤佐知子委員長)に報告した。

 3園は、それぞれの建物が老朽化し建て替え時期を迎えたため、現あおば学園敷地を活用して統合園にする。09年度は地質調査などを行い、昨年9月から12月までに各園で3回ずつ、保護者懇談会を実施。関係団体や職員との対話も重ね、施設の基本的な内容などを決めた。

 場所は湯川町2で、湯川支所と函館湯川中学校に道路を隔てて隣接する。敷地面積は約4740平方メートル、延べ床面積は約4150平方メートル。情報提供スペースでは、保護者らが関連する情報に触れられるよう工夫。ボランティア室は、ボランティア活動をする人などが、作業に利用できる。2階の多目的ホールは、隣接する会議室との間仕切りを外せる構造で、研修や屋内運動などにも活用できる。

 市福祉部によると、このほか保護者の要望を反映し、湯船内にスロープを設けた風呂や、広めのトイレ、物品を運ぶエレベーターを設置する。

 委員から「太陽光発電は行うか」の質問があり、岡田芳樹部長は「発電量が低くコストがかかるためしないが、高気密や高断熱、省エネに努める」と答弁。「地元の木材を思い切り使って」の意見には、「できるだけ地元業者が参加できる形を考えている」と答えた。

提供 - 函館新聞社




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