市役所OB採用へ 派遣職員引き揚げで

update 2010/3/9 12:06

 函館市議会の第1回定例会は8日、一般質問を続行し4人が立った。市住宅都市施設公社、市文化・スポーツ振興財団の派遣職員引き揚げ後の後任について、西尾正範市長は「管理的業務を担う職員については、行政実務に精通した市職員OBを採用する予定」と明かし、その他の不足分は新規公募やプロパー職員の内部登用でまかなうとした。現在派遣中の職員は25人で、3月末で終了する。

 小野沢猛史氏(市民クラブ)の質問に答えた。

 同公社への派遣数は現在13人。補充は新規採用8人とプロパー職員の内部登用5人で対応する。内部職員の登用に伴う補充は、4人を予定しているという。また事務局長や課長などは、管理職経験のある市職員OBを3人採用する方針で、3月中旬にも決定する見込み。同公社は「4月以降の業務に差し支えないよう、引き継ぎをしっかり行っていく」と話している。

 同財団では12人が派遣職員として勤務している。補充は新規7人とプロパー職員5人の採用でまかなう。同公社と同じく事務局長など管理職には市職員OB2人を充て、内部登用に対する欠員は8人を公募して対応する。新規採用はOBのほか、図書司書など有資格者2人と、文化芸術に造詣が深い人物3人を予定し、こちらはすでに臨時職員として引き継ぎ業務にあたっている。同財団は「引き継ぎマニュアルを作成しつつ、早い時期に直接会って業務説明を行いたい」としている。

 市の外郭団体への派遣職員引き揚げは長年の課題で、新行財政改革5カ年計画の中でも、プロパー化を推進する方向性を定めている。引き揚げは1月に函館市と市役所職員労働組合で妥結していた。

 また日角邦夫氏(民主・市民ネット)は、現函館駅から東北新幹線新青森駅までのアクセスについて「特急列車が新青森まで乗り入れるのか。それとも現青森駅から列車を乗り継ぐ必要があるのか」と質問。西尾市長は「最終的には東北新幹線のダイヤ確定時にJRから公表されると思うが、現行の特急列車が新青森駅まで至る経路で運行されると聞いている」と答えた。

 一般質問にはこのほか、茂木修氏(公明党)、市戸ゆたか氏(共産党)が登壇した。

提供 - 函館新聞社




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