6月からハリストス正教会補修

update 2010/3/9 12:05

 函館元町の観光名所として人気が高く、国の重要文化財にも指定されている「函館ハリストス正教会」(ニコライ・ドミトリエフ司祭)は、6月から補修工事を行う方針を固めた。潮風による塩害で漆喰(しっくい)のはがれが目立つ外壁などが対象で、総事業費480万円、国からの補助金が全体の6割を占める228万、函館市と所有者が2割の96万円ずつの負担となる。

 同教会は1907年に1度焼失、1916年に現在の復活聖堂が完成した。ロシアビザンチン様式を取り入れた聖堂は、1983年に重要文化財に指定され、1988年には3年の月日と約11億円をかけて大修復工事が行われた。前回は2001年にも小規模な補修がされている。

 ニコライ司祭が教会の現状を重く受け止め「市民や観光客に文化を守り伝えるためにも修理が必要」と市教委文化財課に訴え、昨年補修が決定した。

 今回は、前回補修しなかった場所を中心に、現状の漆喰がはがれている部分を拡大させないことが目的。補修場所は鐘塔の上部や入口付近などで、外壁表面の漆喰の塗り替えや塗装、内部も一部補修する。鐘塔補修時には足場を設置するのに1カ月程度必要で、工期は6月から9月の4カ月を予定している。観光シーズンだが入場は可能だという。

 ニコライ司祭は「今回の補修をきっかけにたくさんの人に文化財を守る大切さの意味を知っていただき、長く教会を愛してもらいたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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