JR五稜郭駅周辺地区 自転車と歩行者 歩道色分けで分離へ
update 2010/3/7 09:50
自転車と歩行者の安全な通行環境を整備しようと、函館開発建設部は、JR五稜郭駅(函館市亀田本町)周辺地区で歩道の改良工事を進めている。函館開建が昨年実施した調査では、同地区利用者の約7割が自転車と歩行者の接触に危険を感じていると回答。利用者の多くが通行場所の視覚的な分離を求めていることから、歩道の色分けや標識を設置し、マナーの向上を図る。
同地区は2008年に警察庁と国土交通省が「自転車通行環境整備モデル地区」(全国98カ所、道内4カ所)に指定。函館開建は昨年11月、同地区でアンケート調査を実施し、児童から高齢者までの442人から回答を得た。回答者の主な交通手段は、徒歩209人、自転車利用者は203人、その他(自動車、バスなど)が30人だった。
自転車と歩行者の接触事故について、205人が事故に遭いそうな経験をし、102人が目撃したことがあるとし判明。全体の約7割が危険性を感じている結果となった。また、基本的な自転車ルールである▽原則、車道の左端を走行▽並列走行の禁止▽歩道通行可の標識がある場合は、車道寄りを徐行し、歩行者を優先する―の3項目を尋ねたところ、若年層を中心にルール自体を知らなかったり、守られていないという結果となった。
こうした結果を踏まえ、函館開建など道路管理者と道警函館方面本部は、整備計画をまとめた。歩道幅が広い国道5号沿いなどの一部区間は、歩道の舗装を色分けして、車道側を自転車用として分離。周辺の道道や市道では、路面表示や標識を設置することで、利用者にルールを呼び掛ける。
整備は4月下旬に完了し、順次、供用を開始する予定。函館開建は「注意を喚起し、すみ分けを図ることで、危険を回避できる。地域の自転車走行マナー向上にもつながる。一定期間経過後に、再調査して効果を確かめたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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