生活保護率、函館過去最多 1月42.6‰
update 2010/3/6 18:53
函館市の1月の生活保護率は42.6‰(パーミル=人口1000人当たりの被保護者数)となり、前年同月(40.5‰)や前月(42.5‰)を上回り、同市の過去最多を更新した。道内の市部では、これまで釧路市、三笠市に次いで多かった歌志内市(1月は42.1‰)を超えて、3番目の高率に。道南では江差町も46.3‰(前月は45.6‰)に増加した。
保護率は、経済不況などを背景に全国的に増加傾向にあり、道内や道南でも顕著だ。函館市では保護率、保護者ともに過去最多を更新中。世帯別累計では「その他」に分類される、16―64歳で働くことができる稼働世帯での増加が目立つ。
同市内でも福祉事務所別では、高齢世帯の多い中央福祉事務所管内は52.4‰で、道内の市部で最も多かった釧路市(50.3‰)を超えた。対して、亀田福祉事務所管内は29.3‰にとどまった。
同市は過去に例をみないほど増加する保護率に対応するため、開会中の市議会に、この時期としては異例となる保護費の増額補正を提案中。補正後の保護費は194億円超となる。函館市福祉部は「相談は相変わらずたくさんあり、依然として厳しい状況が続いている」と話す。
渡島管内の町(平均22.4‰)では、9町のうち松前と福島、八雲の3町で、保護率が前月を上回った。北斗市は前月と変わらず15.6‰にとどまり、道内平均(27.6‰)を大きく下回っている。桧山管内(平均31.5‰)では7町のうち、江差と乙部、奥尻、今金の4町で増加した。
提供 - 函館新聞社
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