北教組違法献金事件に多賀谷教育長「誠に遺憾」

update 2010/3/6 18:52

函館市議会の第1回定例会は5日、一般質問を続行し4人が立った。北海道教職員組合(北教組)の違法献金事件で北教組幹部が逮捕されたことについて、複数の議員が市や函館市教育委員会の認識や対応を問いただした。多賀谷智教育長は、2日に市立の各学校や北教組函館支部に対して、違法な活動がないことを確認し、今後も行わないよう伝えたことを報告した。

 能登谷公氏(市民クラブ)と志賀谷隆氏(公明党)が質問した。

 事件について多賀谷教育長は「誠に遺憾で、教育行政に携わる者として大変厳しく受け止めている」とし、西尾正範市長も「あってはならないこと」と非難した。

 市教委は2日、市立の全小・中・高校に対し「教職員等の選挙運動の禁止等について」とする文書を送付。勤務時間の内外を問わず、政治的行為が禁止されていることをあらためて伝えた。同時に、活動にかかわる電話やファクス送信を学校から行っていないか、特定の政党などのポスターを校内に掲示していないかを調査。多賀谷教育長は「未集計だが、違法行為はなかった」とした。

 これに対し志賀谷氏は、具体例を挙げて「本当に勤務時間内に組合活動を行っていないのか」などと追及。多賀谷教育長は「詳細な調査をしたい」と答えた。

 一般質問にはこのほか、高橋佳大氏(共産党)と出村勝彦氏(新生クラブ)が立った。

提供 - 函館新聞社




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