函館市議会 道・東北の縄文遺跡群 2015年度世界文化遺産登録目指す
update 2010/3/5 11:36
函館市議会の第1回定例会は4日、代表質問を続行し、2会派の代表が登壇した。多賀谷智教育長は、世界文化遺産への登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、秋田、岩手の15遺跡)の推進体制について説明。本登録の目標を2015年度とし、これを前に基本コンセプトや資料の整理を行い、資産内容や推薦書を作成する。14年度には国際記念物遺跡会議(ICOMOS=イコモス)の調査を受ける計画だ。
瀬尾保雄氏(市民クラブ)の質問に答えた。
同遺跡群は、函館市の史跡大船遺跡や森町の史跡鷲の木遺跡、青森県の三内丸山遺跡、秋田県の大湯環状列石、岩手県の御所野遺跡などで構成する。関係する4道県知事の協定書をもとに、縄文遺跡群世界遺産登録推進本部を設置しており、この実務者レベルが集まる同推進会議(2月26日に秋田県で開催)で、登録に向けた詳細な日程を決めた。
主な日程は、11年度までに遺跡群のエリアや縄文文化の定義、遺跡の位置付けなど、基本的なコンセプトを整理。12年度には資産内容をまとめ、日本語版の推薦書を作成する。13年度にこの英訳をつくり国に推薦書を提出。14年度のイコモスの調査で評価を受ける。
多賀谷教育長は「本登録に向けた一番の課題は国際的な合意形成」とし、本年度は英国大英博物館で開催された土偶展に合わせて説明会を行い、10年度はユネスコ本部のあるフランス・パリでも実施するとした。また、11年秋に南茅部地域でオープン予定の「縄文文化交流センター」を情報発信拠点と位置付け、「縄文文化についての最新情報を広く発信し、市民意識の高揚を図る」と述べた。
代表質問には瀬尾氏のほかに紺谷克孝氏(共産党)が、個人質問には浜野幸子氏(新生クラブ)と福島恭二氏(民主・市民ネット)が立った。
提供 - 函館新聞社
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