北斗、海老沢市長が退任 9期35年

update 2010/3/5 11:36

 【北斗】北斗市の海老沢順三市長(78)は4日、任期満了を迎え退任した。旧上磯町長、北斗市長と9期35年にわたり首長を務め、市役所本庁舎で開かれた退任式では職員や議員、市民ら約200人が長年の首長職の労をねぎらった。

 海老沢市長は旧上磯町生まれで、明治大学卒業後、1953年に同町役場入り。町議会事務局長だった75年の町長選挙で初当選を果たした。旧大野町との合併を主導し、2006年の市誕生後の選挙で当選し、初代市長を1期務めた。

 旧上磯町時代から子供の医療費無料化、一人親家庭への助成制度など福祉、子育て支援でほかの自治体に先駆けて独自の政策を展開。新市誕生後は、北海道新幹線開業に合わせて市渡に建設が計画されている新函館駅(仮称)の整備計画、行財政改革などを進め、市の土台作りに力を注いだ。

 この日は通常通りに執務を行い、来客の対応に追われた。午前11時半に退任式が行われ、職員のほか、市民も参加。海老沢市長は「35年間、大きな災害もなく、優秀な職員に支えられ、寛容な市民に励まされ仕事できたことは無上の幸せ」と謝辞を述べ、「新市長とともに全国に誇れる北斗市をつくり上げて」とあいさつした。

 海老沢市長は職員や市民に見送られながら退庁。正面玄関前で女性職員や市民から次々と花束が贈られ、「ありがとうございます」と感謝の言葉を残し迎えに来た車に乗り込んだ。

 退任式に参加し、市長に花束を手渡した七重浜に住む田中ミヨ子さん(89)は「寂しいの一言。市民をずっと守ってくれて感謝の気持ちでいっぱい」と話していた。

 5日からは先月28日の市長選で当選を果たした前副市長の高谷寿峰氏(58)が市長に就任する。

提供 - 函館新聞社




前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです