ナッチャン 夏の利用好調…ETC効果追い風 前年比6割増
update 2009/9/19 11:36
道南自動車フェリー(函館市港町3)が7月中旬から期間限定で運航している函館―青森航路の高速船「ナッチャン」の利用が好調だ。ETC(自動料金収受システム)搭載車の高速割引効果で「当初予想の6割増し」(同社)と追い風に乗る。今月30日の終航日を控え、秋の大型連休後半には函館ターミナルでイベントも企画している。
同社によると、8月は計106便運航し、ドライバーや幼児を除く旅客は2万8525人、乗用車の利用は1万181台。特に一日2往復4便運航したお盆期間中などは道外客の利用増で満席便もあり、「沖縄や九州ナンバーの車もあった」(同社)という。
昨年夏は2隻体制の運航ダイヤだったため、単純比較はできないが、1便当たりの搭乗実績は前年同月が平均215人だったのに対し、今年は340人と1・5倍以上に。乗用車は前年同月が平均54台だったが、今年は96台と2倍近くに上った。
同社は「ETC効果による需要は予想以上。団体客や物流トラックが低調だった半面、本州方面からの個人客が急増し、キャンピングカーなどの利用客も多かった」と話す。今月17日からの大型連休の予約も好調で、前半は青森発、後半は函館発にほぼ満席の便もあるという。
秋の大型連休後半の22、23の両日は午後1時―同5時まで、函館ターミナル(同市港町3)で「津軽海峡秋祭り」を企画。抽選でペア乗船券などが当たる乗船者対象のスタンプラリーや、北大水産学部生の研究発表ブース、青森県大間町の観光物産展、屋台コーナーなどもある。
同社は「ナッチャンの運航が終了する30日まで残りわずか。この連休を機にまだ利用したことがない方にも乗船してもらい、ターミナルで思い出をつくって」とPRする。同社には国内外から高速船の購入やリースの打診があり「現在はまだ交渉段階」としている。
提供 - 函館新聞社
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