渡島・桧山管内の高卒者就職率61.7%

update 2010/3/3 14:29

 就職を希望する今春卒業の渡島・桧山管内の高校生の就職内定率が1月末現在、前年同期比7.2ポイント減の61.7%にとどまっていることが函館公共職業安定所のまとめで分かった。前年同期の下落幅は過去10年で大。特に道外求人の落ち込みが激しく、急速な景気悪化の波が若者の就職戦線を直撃している。

 高校生の就職率は2002年以降、上昇傾向にあったが、08年秋のリーマンショック後は全国で新規採用を手控える動きが加速。「全体の3割近くを占める製造業の求人が半減し、道外求人の落ち込みが目立つ。バブル崩壊後の就職氷河期に近い水準」(同職安)という。

 管内の高校卒業者はほぼ前年並みの4144人で、このうち就職希望者は同13.4%減の1012人。1月末までに就職が決まったのは同22.6%減の624人にとどまり、就職希望者全体の約4割に当たる計388人の就職が決まっていない状況だ。

 一方、求人数は全体で同31.4%減の1058人と急減し、00年以降で最大の減少率となった。管内や道内の求人が前年比約2割の減少幅に対し、道外は同43.4%減の392人と急激な落ち込みで、同職安は「本来は就職希望の高校生が専門学校などへの進学に切り替える動きも出ている」と話す。

 ただ、就職希望の高校生は地元志向が強い一方、企業側には経験者や即戦力を求める傾向があり、求人と求職者の「ミスマッチ」も深刻だ。同職安は「引き続き地元企業への個別訪問などを積極的に行い、学卒者も応募できる求人開拓に力を入れたい」としている。

提供 - 函館新聞社




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