車両の雄姿に鉄道ファン夢中…超低床電車導入記念撮影会
update 2010/3/2 10:06
函館市交通局は1日、3年ぶりとなる超低床電車「9602号車」の導入を記念して「車両搬入撮影会」を、駒場町の駒場車庫で開催した。市内や札幌などから鉄道ファン23人が参加。この日早朝に函館に到着したばかりの車両の搬入作業に食い入るように見入り、シャッターを切った。路面電車搬入時の撮影会は全国的にも珍しく同交通局では初めて。
この日は午前8時ごろから搬入作業を開始した。始めに電線から電力を受けるパンタグラフを設置。続いて特殊トレーラーに乗せられた電車の軌道幅と、車庫内の軌道幅の位置を慎重に合わせ、ロープで引っ張りながら少しずつ地上に下ろした。参加者らは好みのアングルを確保しながら、通常は一般の目に触れることのない作業や、ラッピングされたままの真新しい車体をカメラに収めていた。
このほか作業台に乗り込んでの車両上部撮影や、アミューズメントトラムで秘蔵映像の鑑賞会を実施。また今回特別に制作された明治時代の函館名物を再現した「箱館ハイカラ號弁当」を味わった。市内から参加した西山太志さん(39)は「珍しい作業や新型車両を見ることができてよかった。こうした作業を一般に公開してくれると、市電により親しみが持てると思う」と笑顔で話していた。
今回導入された新型車両は、2007年3月に導入された函館市電初の超低床電車「9601号車(らっくる号)」と同型。障害者だけでなく、幼児から高齢者までが利用しやすいユニバーサルデザインが特徴だ。同交通局によると、調整作業が終わり次第運行するという。
提供 - 函館新聞社
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