北斗市長に高谷氏
update 2010/3/1 09:18
【北斗】任期満了に伴う北斗市長選挙は28日、投票が行われ、即日開票の結果、無所属の新人で、前副市長の高谷寿峰氏(58)が1万4959票を獲得し、初当選を果たした。無所属の新人で前市議の山本正宏氏(65)に圧勝した。旧上磯町地域にとっては35年ぶりの新しい首長誕生となる。投票率は60・65%で、2006年の前回選挙と比べ8・16ポイント下回った。
旧上磯町時代も含め9期35年にわたり首長を務めた現職の海老沢順三氏(78)が昨年11月、今期限りでの引退を表明。06年の合併による市誕生から2度目の選挙は、海老沢氏から後継指名を受けて市政の継承、発展を掲げた高谷氏と、市政刷新を訴えた山本氏の新人同士による一騎打ちとなった。
高谷氏は市役所OBや出身校の大野農業高の同窓生らで後援会組織を立ち上げた。市職労や企業など約90団体から推薦を受け、手堅く組織票を固めたほか、25人の市議の半数以上が支援に回り、優位に選挙戦を展開した。
「合併後、海老沢氏が築いた市政の基盤をさらに発展させることができるかが問われる選挙だ」と主張。基幹産業の農業、漁業と商工業のバランスのとれた田園工業都市を将来像に掲げ、子供医療費の無料化の高校生までの拡大や本町商店街地区を対象にした新規開業補助制度の創設などを公約に掲げた。
市職員、副市長として約40年の行政経験を訴えたほか、健全財政で安定した市政運営を行ってきた海老沢氏の知名度、功績をアピールしながら支持の拡大を図った。
山本氏は前回選挙の後援会を基盤に、組織や団体に頼らない「草の根選挙」を展開。北海道新幹線を見据え、市を軸とした観光拠点都市構想を掲げ、一次産業のブランド化やごみの分別の簡素化、児童手当の助成などを公約に掲げた。
「流れを変えよう」をスローガンに旧上磯町時代から続く海老沢氏の長期政権を批判し、批判票の取り込みを図ったが、浸透せず、8572票にとどまった。
当日有権者数は3万9175人(男性1万8223人、女性2万952人)。期日前投票は3623人だった。
提供 - 函館新聞社
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