チリ大地震で津波警報 道南3市町で一時避難勧告
update 2010/3/1 09:17
日本時間27日にチリ中部沿岸で発生した大地震の影響で28日午前、道南の太平洋沿岸部に津波警報が発令された。函館港でも午後6時26分に50センチが観測され、自治体や住民に緊張が走った。函館市のほか北斗市、鹿部町で避難勧告が出されたが、午後9時13分に津波警報が注意報に切り替わったのを受け、3市町は避難勧告を解除した。
函館市は午後零時に海岸部の2万2831世帯、約4万5000人に対し避難勧告を発令。ホテル4カ所を含む34カ所に避難所を設けて対応し、午後2時半の段階で327人が避難した。市消防本部のほか警察など計37台の車両が避難を呼びかけたり、海面監視に当たった。
北斗市では午前9時40分に1850世帯、約4100人に対し避難勧告が出された。28カ所の避難所中13カ所は、この日行われた市長選挙の投票所と同じ建物のため、投票を終えた市民がそのまま避難所にとどまる姿も目立った。同市によると、避難所を利用したのは91人だった。
鹿部町では午後零時50分に657世帯、1920人に避難勧告が出され、2カ所に61人が避難した。このほか木古内、知内、八雲、長万部の各町で計110人が自主避難した。
漁業者も警戒を強め、椴法華港では午後零時すぎ、船が陸に打ち上げられるのを避けるため、漁船約40隻が沖合に避難した。
またJR北海道は午後10時現在、函館発着の特急スーパー北斗など、全道で合わせて177本を運休または部分運休するなど、交通機関にも大きな乱れが生じた。
提供 - 函館新聞社
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