北方領土の早期返還 再確認…日ロ関係ゼミナール
update 2010/2/28 15:59
北方領土復帰期成同盟渡島地方支部(村上幸輝支部長)は27日、函館市国際交流プラザ(元町14)で「日ロ関係ゼミナール―函館から北方領土を考える―」を開催した。渡島管内で北方領土の返還運動に携わる関係者ら約70人が出席。ロシアとの友好関係を築きつつ、領土の早期返還を求めていく思いを再確認した。
村上支部長は「北方領土問題は、手が届く範囲にありながらも、解決に至っていない」と現状を指摘。江戸時代の豪商・高田屋嘉兵衛によって漁場が開拓されて以来、函館経済界と強いつながりがあった領土について「返還は国の意志であり、願い。機運を盛り上げていこう」と参加者に訴えた。
ロシア極東大函館校の大渡涼子総務課長が「ウラジオストクと函館をつなぐ橋」と題し、昨年、同大学創立110周年の式典に参加した際の様子を写真を交えて説明。「領土返還には市民レベルでの交流も大切」と述べた。北方4島ビザなし交流に参加した学生らの成果報告も行われ、参加者はうなずいたり、メモを取るなど熱心に聞き入っていた。
村上支部長は「日ロ間の相互交流や互恵関係を基軸とし、領土の早期返還を可能にしていきたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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