原子力シンポのアンケート 「知識深まった」
update 2010/2/27 13:49
函館市は26日、1月31日に市内で開催した原子力シンポジウム「21世紀の原子力と環境について考える」(函館市、日本原子力文化振興財団主催)で実施したアンケートの調査結果を発表した。回答ではおおむね70%の参加者が原子力に関して「知識が深まった」「ある程度深まった」とした。一方原子力発電の印象については約40%が「あまり不安が解消されていない」など、函館の対岸に位置する大間原子力発電所への不安は残る結果となった。
同シンポでは原子力を専門に研究する大学教授3人が講演を行った後、事前に受け付けた市民からの質問に答え、会場に訪れた市民との質疑応答も実施。事前に用意した200席を越える330人が来場するなど、原発に対する市民の関心の高さが示された。
原子力発電での印象では不安を残した市民が約40%いた一方で、「不安を感じていない」との回答も約40%を数えた。自由記述では「理解が深まり有意義」「納得のいかない内容」「原子力は必要で推進すべき」「原子力は不安・危険で不必要」などと意見が寄せられた。このほかの意見では「行政レベルの集会を早い段階で実施することができなかった主催者の責任は重い」「会場から学問的ではなく感情的な発言が目立ちすぎた」などと、市の対応や会場の様子を批判するものもあった。
市総務部は「満足、不満足はあるだろうが市が主催して実施した意義はあったのでは」と話している。
アンケートは参加者約330人に配布し、179人(男性154人、女性25人)から回答を得た。
提供 - 函館新聞社
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