製造業者サポート 函館市新年度から「ものづくりステップアップ事業」
update 2010/2/23 12:36
函館市は、市内製造業者が抱える問題点の改善に向けたサポートを行う「ものづくりステップアップ事業」を新年度から実施する方針だ。生産性向上や業績拡大に向けて、業務改善のノウハウを持つ企業などに委託し、対象業者の現状調査を行い問題点を洗い出すとともに、解決に向けた取り組みを行う業者には市が費用を補助するもので、7月にも調査を開始する考え。市工業振興課は「経営改善を考えている業者に利用してほしい」と話している。
対象は市内に事業所を置く製造業。2008年の市内製造業の出荷額は前年比で16%落ち込むなど、長引く不況の影響で年々減少傾向にあることを受け、業績拡大に向けたきっかけづくりにしてもらおうと実施。製造ラインなどにIT(情報技術)を利活用し切れていない事業者を市内のIT業者と結び付けることで、地域の中で経済活動を循環させる狙いもある。
市は新年度予算案に1380万円を計上した。事業は大きく分けて実態調査と補助の2つ。調査は希望事業者を募集して市が選び、委託先のコンサルタント機能を持つ業者が調査を実施して問題点や解決策を提示。解決に取り組む業者に対し、市がその費用の2分の1を上限に負担する。
同課によると、一例としてウェブサイトの作成やISO、HACCP(ハサップ)などの認証取得に向けた取り組みにかかる費用の軽減などに使用できるという。
これまで市内の事業者からは、「問題提起から解決まで一環してサポートしてくれる制度があれば」という声が挙がっていたという。同課は「やる気のある製造業をオーダーメードで支援するもので、事業として踏み込むのは初めて。今後周知していきたい」としている。
提供 - 函館新聞社
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