函館五稜中の給食に縫い針混入 けがなし

update 2010/2/19 09:28

函館市教育委員会などは18日、函館五稜中学校(坂上範夫校長、生徒224人)で17日に出された給食に、折れた縫い針が混入していたと発表した。糸を通す部分を含む縫い針の一部分(約2センチ)で、先端部はなかった。1年生の男子生徒が食べていたフルーツポンチの食器内で発見し、けがはない。通報を受けた函館西署は事件性の有無を含め詳細を調査している。

 五稜中の給食は、函館大川中にある市直営の共同調理場で2校分合わせて約450食が作られる。フルーツポンチは、4種類の果物の缶詰を開けて混ぜた後に容器に詰め、五稜中に運搬。男子生徒のクラスでは担任教諭が盛り付けた。男子生徒は食事中に針を発見し、担任教諭に報告。連絡を受けた大川中の栄養教諭が確認後、市教委に伝えた。

 市教委によると針の出所は不明で、「男子生徒のいるクラスの授業では使われていない種類。いつ混入したか分からない」とする。缶詰の製造元2社への問い合わせでは「金属探知器で検査しており製造過程での混入は考えにくい」との回答を得た。針の先端部は見つかっておらず、体調不良を訴える生徒はいないという。

 今回の件を受け市教委は18日、給食を適正に保管、管理するよう求める文書を、市内の幼稚園や小中学校に送り注意を喚起。今後については「口に入るまでに多くの人の目で確認し、異物を発見した場合は速やかに報告するよう対応を促した」としている。

提供 - 函館新聞社




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