「北の縄文世界展」始まる 八戸の「合掌土偶」など
update 2010/2/19 09:27
「見る・感じる! 北の縄文世界展」(実行委主催)が19日から25日まで、函館市梁川町のテーオーデパート6階イベントホールで開かれる。函館市の「中空土偶」と青森県八戸市の「合掌土偶」の2つの国宝(複製)が顔をそろえるほか、貴重な出土品や模型など約200点を展示。豊富な写真や解説パネルを通じて、縄文文化の世界を紹介する。
2009年、世界遺産暫定一覧表に「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」が記載され、縄文文化への関心が高まっている。今回の展示では、道央から道南にかけて発掘された縄文時代の土器や土偶などが集められ、自然との共生のもとで高度に発達し成熟した定住的な採集、狩猟、漁労文化の様子を浮かび上がらせる。
2007年に道内初の国宝に指定された著保内野(ちょぼないの)遺跡出土の中空土偶と、八戸市風張遺跡から出土し09年に国宝に指定された合掌土偶は、同時代(約3600年前)に作られながら、それぞれに異なった特徴を備えているのが印象的。また、川で魚を追い込む柵(さく)や、オットセイやアシカなどを仕留めるための銛(もり)などからは、当時の漁労文化の様子が生き生きと伝わってくる。
実行委事務局の西脇対名夫さんは「祖先が残した貴重な文化遺産の素晴らしさを、じっくり感じてほしい」と来場を呼びかけている。
入場無料。開場は午前10時から午後5時まで(最終日は午後3時まで)
提供 - 函館新聞社
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