輸出6年ぶりマイナス 函館税関09年道内貿易概況
update 2010/2/15 23:56
函館税関がまとめた2009年の道内貿易概況によると、輸出額は前年比26.8%減の3022億7700万円、輸入額は同47.3%減の9115億1100万円だった。輸出入とも減少幅は、比較可能なデータが残っている1980年以降で最大となった。
輸出は6年ぶりのマイナス。中国、韓国向けが伸びた魚介類・同調製品は前年比29.2%増の313億200万円と好調だった一方、クウェート向けの加熱・冷却用機器が減少した一般機械が同15.0%減の636億4700万円。韓国向けの灯油などが落ち込んだ石油製品は同93.0%減の25億6000万円、ロシア向けの中古車が関税の引き上げの影響で、同85.1%減の42億7500万円と大幅減となった。
輸入は7年ぶりの前年割れ。前年の価格高騰の反動で、原油や石炭などの額が大幅に下落し、全体を押し下げた。原油・粗油は製油所が定期点検で運転停止となった影響もあり、前年比59.5%減の4086億7300万円。石炭も同31.3%減の956億600万円、肥料が同55.8%減の267億1500万円、トウモロコシは同35.1%減の355億2300万円だった。一方、ドイツ、韓国、米国向けが増えた一般機械は農業用機械が持ち直し、同9.2%増の245億5600万円だった。
09年12月単月のまとめでは、輸出は前年同月比28.6%増の269億2700万円と2カ月連続のプラス。中国、韓国向けのサケやタラが好調で、魚介類・同調製品が同2.3倍の47億7200万円、香港向けの重電機が伸びた電気機器が同77.0%増の18億円と大幅増となった。
輸入は同0.2%減の961億2100万円で、14カ月連続のマイナスとなった。ロシアからのカニが落ち込んだ魚介類・同調製品が同39.3%減の45億7600万円。農業用機械が増えた一般機械は同37.1%増の14億4100万円と3カ月ぶりのプラス。原油・粗油は同46.7%増の557億8900万円と2カ月連続で増加した。
提供 - 函館新聞社
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