北斗市長選 告示まで1週間で新人2氏が激しい前哨戦
update 2010/2/14 12:41
【北斗】任期満了に伴う北斗市長選は21日の告示(同28日投開票)まで1週間となり、立候補を表明している、いずれも無所属の新人で、前副市長の高谷寿峰氏(58)と、市議の山本正宏氏(65)=以上五十音順=が激しい前哨戦を繰り広げている。ともに12月中旬から下旬に出馬表明し、短期間での準備活動だが、両氏とも支持拡大に懸命だ。
同市長選をめぐっては、合併前の旧上磯町時代を含め連続9期35年にわたって首長を務めてきた、初代市長の海老沢順三市長(78)が昨年11月下旬、今期限りでの引退を表明。市の発展のかぎを握る一大プロジェクトである、北海道新幹線の新函館駅(仮称)周辺整備が新年度から新市長のもとで進められるため、将来への展望を直接左右する選挙となる。
高谷氏が海老沢市長から後継指名を受けて出馬を表明。山本氏が現体制の刷新を掲げて名乗りを挙げた。両氏とも新幹線開業を見据えたまちづくりを重要課題に挙げていて公約内容に大きな差異は見られず、現体制の継続か、刷新かを争点に選挙戦が展開されそうだ。
高谷氏は市役所OBらを中心に後援会組織を立ち上げ、市内飯生と旧大野地区に事務所を開設。市職労や市内企業、経済団体など約90団体の推薦を取り付けた。豊富な行政経験と副市長としての実績を訴えながら、支持拡大を進める。9日に市総合文化センター、13日に市公民館で開いた総決起集会はいずれもほぼ満員の支持者で埋まるなど、勢いに乗る。
後援会幹部は「ようやく名前や人柄を認識してもらい、相手陣営の後ろ姿が見えてきた」と冷静に見ており、「気持ちを緩めず時間が許す限り支持者回りをしていく」と追い込みにかける。
山本氏は「流れを変えよう」「改革」をキャッチフレーズに掲げ、4度目の首長選挙に挑戦。前回選挙の後援会組織を母体に七重浜地区と旧大野地区に事務所を構え、支持拡大を図る。一部の団体から推薦を受けているが、告示までミニ集会、総決起集会を開かない方針。市内を精力的に回り“草の根運動”を展開している。
後援会幹部は「市民の中に『流れを変えたい』という空気があり、その点で前回とは雰囲気が違う」と手応えを感じており、「告示日直前まで市民とのつながりを求めていく」と批判票の取りこみに全力を注ぐ。後援会幹部は「市民の中に『流れを変えたい』という空気があり、その点で前回とは雰囲気が違う」と手応えを感じており、「告示日直前まで市民とのつながりを求めていく」と批判票の取りこみに全力を注ぐ。
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14日午後1時半からは市総合文化センターで、立候補予定者の公開討論会(実行委主催)が開かれ、高谷氏、山本氏が登壇する。
道教育大の専任講師で、憲法や行政法を専攻する高木康一さんが司会を務め、10分間ずつフリートークの後、@新幹線A財政B環境C福祉・教育をテーマについて意見や主張を聞く。入場無料。
提供 - 函館新聞社
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