京都の舞妓、芸妓さん 救護施設であでやかな舞

update 2009/9/17 10:05

 京都・花街で活躍する舞妓(まいこ)と芸妓(げいこ)の2人が16日、函館市日乃出町の救護施設「明和園」(本田英孝施設長)を表敬訪問した。あでやかな着物姿に身を包んだ2人は、入所者約100人を前に流麗な舞を披露した。

 2人は京都・宮川町のお茶屋「河よ志」の舞妓のふく恵さん(17)と芸妓の弥寿葉さん(23)。17日から棒二森屋で開かれる物産展「第32回おいでやす大京都まつり」(23日まで)のキャンペーンで、京都府物産協会(鈴鹿且久会長)の役員らと来函した。

 2人は館内の特設ステージで「祇園小唄」や「宮川音頭」など3曲披露。つややかな京舞に入所者は酔いしれ、一曲ごとに盛んに拍手を送っていた。途中、河よ志の佐々木ふく江さんが舞妓と芸妓に地毛とかつらの違いがあることなどを説明した。

 最後に2人は入所者一人一人に「おおきに」と京言葉で声をかけ、せんべいの京菓子を手渡した。観覧した男性(75)は「京都らしい所作は穏やかな気持ちになる。2人とも本当に美しく、心が和みました」とうっとりしていた。

 一行はこの日、函館市役所なども訪れ、京都の魅力をPR。弥寿葉さんは「函館は開放感があって食べ物がおいしおす。ぜひ京都にもおいでやす」と話していた。2人は17、18の両日、棒二森屋本館の特設会場で京踊りを披露する。

提供 - 函館新聞社




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