恵山でサクラマス好漁 1月は過去最高の20トン

update 2010/2/12 09:50

 厳寒期に最盛期を迎えるサクラマス漁が、函館市恵山町で好調だ。JFえさん山背泊(やませどまり)支所では1月、同月としては過去最高の水揚げとなる20トンを記録。例年だと3、4トンで、漁業関係者は「この1カ月で5年分の漁があった。値は落ちたが、この調子でほかの漁も豊漁になってほしい」と浜は活気づいている。

 同支所組合員150人のうち100人が一本釣りでサクラマス漁を行う。ことしは1月8日から出漁。年明け直後に恵山沖合にまとまったサクラマスが入り込み、記録的な大漁につながったとみられる。

 同支所では同月、1人で1日140`の水揚げが最高。市場へ出荷するための箱が底をつき、同椴法華支所から急きょ持ち運ぶこともあったという。

 平年だと1キロ1000円ほどの浜値がつくが、「大漁時は半分の値段だった」(同支所)。2月に入り、漁獲量は平年並みに戻り、浜値も落ち着きつつある。

 同支所は「マスは5年で戻って来る魚で、稚魚の放流とうまく結びついて今季の豊漁になったのでは。大漁で値崩れはしたが、浜の勢いを景気づけてくれた」と話している。漁は4月ごろまで続く。

提供 - 函館新聞社




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