内閣府プログラムで3カ国の障害者ら来函

update 2010/2/12 09:50

 障害者支援の社会活動に携わるイギリス、フィンランド、ドイツの当事者ら12人が11日、函館車いすバスケットボールクラブ「ハダーズ」(山田行広代表)の選手と交流した。本道で初めて実施する内閣府の「青年社会活動コアリーダー育成プログラム」の一環。参加者は競技用の車いすに試乗し、障害者スポーツの楽しさを共有した。

 このプログラムは2002年度から実施。障害者のほか、高齢者、青少年の各分野で活動する日本と海外の若者の相互交流を通じ、「共生社会」を築くリーダーの能力向上やネットワーク形成を図るのが目的だ。本道では障害者分野の参加者を札幌と函館で受け入れ、函館では道国際交流センター(HIF)が協力する。一行は10日に来函し、13日にはセミナーで地元関係者と社会参加の在り方などを協議する予定。

 11日は社会福祉法人函館仁愛会函館リハビリセンターを訪れた後、市総合福祉センターでハダーズの選手と面会した。選手は競技用の車いすの特徴を紹介し、普段の練習メニューを実演。シュートを決める度にプログラム参加者から拍手が沸くなど和やかな雰囲気に包まれた。

 当事者でつくるフィンランドの人権擁護団体「トレスホールド協会」議長のアム・ウルホネンさん(29)は「リハビリセンター利用者は障害が重いためか支援に『受け身』だったが、ハダーズの選手は自主的に可能性をつかもうとしている。セミナーで各国の現状を報告し、意見交換したい」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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